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FAQ(よくある質問)

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よくある質問

 

Q.不貞慰謝料の金額はどうやって決まるのですか?

不貞慰謝料がどうすれば増えるのか、減らせるのか、というご相談は多いです。

『家庭の法と裁判』15号より不貞慰謝料の金額を決める要因についての分析を紹介します。

これは東京地裁平成27年10月から平成28年9月に言い渡された判決を分析したものです。
今回は、不貞相手だけを被告とする裁判での判決結果の分析です。

どのような事情があれば不定慰謝料額が高くなるかの分析をされています。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.30

婚姻期間の長さ

1つ目のポイントは婚姻期間の長さ


婚姻期間が20年以上の場合には、慰謝料の平均額は1,580,000円。
3年以下までの間は、平均額は1,370,000円。
明らかに、婚姻期間の長さによって慰謝料金額が増える傾向にあると分析されています。

夫婦関係円満程度

2つ目のポイントは、もともとの夫婦関係の円満の程度


分析では、円満の程度を3段階に分けていて、それにより不貞慰謝料の金額は、1,600,000円、1,390,000円、900,000円と下がっていくと指摘されています。


円満な夫婦関係を持っている人と不貞関係を持った方が、不貞慰謝料の金額は高くなるというわけです。
円満な家庭を壊した方が悪質とされるわけですね。

不貞期間の長さ

3つ目のポイントは、不貞期間の長さ


サンプル数がさほど多くはないことが前提になっていますが、不貞の期間の長さが、1年以下の場合の平均額1,490,000円、10年以上の場合には不貞慰謝料が平均でが1,880,000円とされたとのこと。


そのため、不貞期間が長ければ、不貞慰謝料の金額が増える傾向にあるといえるでしょう。

一般的に多く言われている、不貞相手が女性の場合に妊娠・出産をすると、深い関係なので慰謝料金額が増えるという話とか、いちど不貞をしないと約束をしたのにそれを破って不貞行為をしたときに、慰謝料金額が増えるのかという点がありますが、今回の分析でははっきりとした傾向までは見られなかったと報告されています。

不貞行為による破壊程度

最後のポイントに、不貞行為によって夫婦関係がどの程度破壊されたかによっても慰謝料金額が変わるのではないかとされています。


不貞行為があっても、夫婦関係が円満に戻ったら慰謝料はさほど高くなく、不貞行為によって夫婦関係が破綻したのであれば慰謝料額は高くなるという話です。

ここでも、破壊程度を3段階に分けていて、慰謝料の金額は、 1,000,000円→ 1,300,000円→ 1,700,000円と増額傾向だそうです。

不貞発覚後、離婚など婚姻関係が破綻した場合には、慰謝料額も増えることになるでしょう。


このような点が、東京地裁の判決結果から不貞慰謝料額の決定要因とされていますので、不貞慰謝料について増額したい人や、減額したい人は、押さえておいた方が良いでしょう。

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